のんびりします | ◆9/19〜9/25分です。 ◆今週は平日に休みます。 |
IATには土日のローカルニュースがないことは何度もご紹介しました。 しかし、何か大きな出来事があったときのために1人は出勤して、待機しているのです。 通称「警戒番」といいますが、きのう、きょうと私が担当しました。 平日とは違い、ほとんどの人が休みで職場は静かです。 なにせ、出勤しているのは私と、休日出勤した先輩記者、そしてカメラマンだけ。 何かあればもちろん取材に行かなければならないのですが、いたって平穏です。 といっても、新聞の切り抜きなどやらなくてはならないことは結構あります。 でも、時間を持て余してしまうので、次に担当する企画の構成を考えたりしていました。 ただ、休憩時間を利用してインターネットで遊んだりしましたが。 先週は夕方ニュースの担当で、 しかも、本番1時間前に結構原稿の出来上がりが集中したので、ちょっとバタバタ。 少しはのんびりするときが欲しいと思っていたところでしたので、 ちょうど良いのかも。明日出勤すれば連休もあるし。(贅沢かな〜?) ただ、連休の後は泊まりで企画の取材が入っていて、 結局休み中に、この企画の構成を仕上げることになると思います。 ・・・そういえば、明日は早朝出勤で、しかも原稿を2本書かなくちゃ。 |
朝早くから取材にお出かけです。 宮澤賢治の命日を前に、教鞭を執った花巻市の高校で偲ぶ会が開かれたというもの。 原稿を書きながら、生徒の合唱や演劇を見ていました。 そろそろ書き上がって、取材も終わろうかという頃のことでした。 携帯が鳴り始めました。デスクからです。 「申し訳ないけど、没になった。」 ・・・確かに何か大きなことが起きたら、没になるという話でしたが。 きょうは2本の取材があったので、次の場所へ。 酒の仕込み用の岩手県オリジナルのコメが収穫を迎えたという取材です。 天気が気になるところでしたが、薄日が射したりと、なんとかもっています。 ただ、場所は田んぼで、どろどろになることを予想して、長靴に履き替えました。 案の定、田んぼの中は少しぬかるんでいます。 しかし、長靴だからといって、汚れないわけはありません。 ニュース取材は基本的にスーツ姿なので、きょうももちろんスーツ。 どんどん泥が跳ねて、あちこちに汚れが目立ち始めます。 あ〜あなんて思っていたら、今度は雨。 少しは降っていたのですが、取材が終わる頃は土砂降り。 傘をさしても、体の半分がずぶぬれ。 しかも、盛岡に帰る途中にはほとんど雨はやんでいて、余計にうらめしい・・・ 雨に濡れるは、泥はねはあちこちにあるは、スーツはもうぐちゃぐちゃ。 すぐにクリーニングに出しました。 久しぶりに、気分がブルーになる取材でした。 雨さえ降らなきゃ、収穫の秋を満喫・・・って感じだったのに。 |
台湾で大地震・・・このニュースが駆けめぐりました。 倒れたビル、運び出される人・・・あの日を思い出しました。 そう、神戸を襲った阪神大震災です。あれからもうすぐ5年ですね。 当時、私はまだ大学生。大阪に住んでいました。 インフルエンザも治りかけ、数日前から寝込んでいて、 その地震が起きた日に、ようやく大学に行けると思っていた矢先の出来事でした。 大きな揺れで目が覚めると、タンスの上からどんどん荷物が落ちてきます。 ほんの10秒かそこらだと思いますが、本当に恐怖を感じました。 この揺れがもう少し続くと、あのタンスが倒れてきて、私は下敷きになる・・・ でも、恐怖で体は動きませんでした。 人生で初めて、本当に死ぬかも知れないと思ったのです。 私が住んでいたところはほとんど被害はありませんでしたが、 神戸を中心とした、阪神間はこの地震で大打撃を受けました。 地震発生からおよそ1ヶ月が経って、山口に帰省しなければならなくて、 とぎれていたJRの乗り継ぎのために、神戸の街を歩きました。 ほこりっぽさ、そして、焼けた街から漂うにおい。 今でも強烈な印象が残っています。 テレビなど目で見ただけでは、感じることはなかったと思いますが、 五感で被災地の状況を感じたせいでしょう・・・ これが現実の世界なのか?と。 今回の地震で現地に入った各局の記者やキャスター達は、 やはり、目で見たものはもちろん、においなども伝えていました。 それほど、五感に強烈な感覚が伝わってくるのだと思います。 海を隔てた所で起きましたが、 あの時のことを思い出すと、なんだか手に取るように分かるのです。 テレビやラジオでは嗅覚、触覚(味覚もですが)に訴えることはできないのです。 言葉を使わない限りは。 災害現場からは、視覚、聴覚だけなく、他の感覚も駆使して伝える。 それが一つの手段なのかなと、改めて感じました。 |
台湾の大地震の報道が続いています。 余震もマグニチュード6クラスと、本震に比べて小さいですが、かなり大きいですね。 きのうの続きですが、阪神大震災の時の経験です。 当時、住んできたのは神戸から少し離れたところだったんですが、余震も結構感じました。 特に、地震が発生した当日の夜のこと。 結構断続的に余震を感じました。時折横揺れとか縦揺れを感じます。 テレビを見ながら、恐怖を覚えました。 なんとか寝るのですが、小さな揺れにも関わらず、目が覚めしてしまいます。 結局、その夜はあまりぐっすりと眠れなかったのを覚えています。 その経験が尾を引いているらしく、今でも敏感です。 盛岡で震度1も観測しないような地震でも、寝ているときに起きれば、 分かることがあります。 もちろん、震度2クラスになると、ちょっとした怖さを感じます。 寝ているときには目が覚め、当分寝付けませんでした。 地震といえば、去年9月に岩手県内で震度6弱を観測したことがありました。 盛岡では、震度3でしたが、部屋に帰れば物も落ちていました。 ・・・ここに来てもこんな事が、と怖さを実感しました。 しかし、阪神大震災の時の恐怖感から、自分が寝ている周辺には物が落ちてこないように、 背の高いタンスや、物を積み上げたりということはしていません。 起きてからでは遅いと思ってのことですが。 |
休み明けで、久しぶりの野球取材です。 球場に着くと足下にスズメバチが。怖いな〜なんて思っていました。 これがすべての出来事の伏線でした。 まだ、大会の初日で、開会式まで30分以上もあり、 まだ、グラウンドでは選手達がウォームアップをしています。 さて、そろそろ取材の準備でもと思っていました。 選手や大会関係者が行き交うダックアウトでの出来事。何の前触れもなくやってきました。 ドーンというか電光というか右の胸の辺りに激痛です。 何が起こったのか全く分かりません。あまりの痛さに頭は真っ白、声も出ません。 その時よぎったのが「心臓?」・・・しかし、それは左。違う違う。 でも、内蔵系の痛み?でも、何だか違うし、まさか、ハチじゃ? そのことを裏付けるように、脇の辺りでなにか歩いている感触。 やっぱりハチだ。さっきハチを見たのを思い出したのです。 ・・・なぜ分からなかったかというと、その時着ていたシャツが少し大きめで、 その上にはパーカーみたいな物を上に着ていたのです。 どうも、隙間からハチが潜り込み、それまで全然気がつかなかったのです。 私は、またハチに刺されないようにそ〜っとトイレに行き、上に着ていた物を脱ぎました。 案の定、スズメバチが服の中から出てきました。 直後から、顔が火照りだし、ジンジンとした痛みも広がります。 病院に行かなければと思いましたが、運悪く祝日。 大きな病院に電話したら、そこでは治療できないから、大学病院に行きなさいとのこと。 私がこの春入院した、あの大学病院です。 会社に連絡して、すぐさま病院へ。薬を塗り、点滴を打ち、事なきを得ました。 先生によれば、刺されて10〜30分で激しい症状が出なければ大丈夫とのこと。 安心して、球場で少しだけ取材をして、会社に戻りました。 「本当にハチなの〜?」などという声。 中には「災難だったね〜」とか心配してくれる人もいましたが。 それにしても、こんなことで入院していた病院に行くハメになるとは思いませんでした。 |
企画の取材で、前日から岩手県沿岸の釜石市に入りました。 幸い、ハチに刺された後遺症もなく、無事取材はスタートしました。 台風18号の動きが心配・・・というのも、 盛岡は内陸なので台風の時によく見る、荒れる海の映像が撮影できず、 しかも、中継となると2時間以上もかけて、スタッフが移動しなければいけません。 そんなことから、沿岸にいれば、何かあれば台風の取材をという話が出ていたのです。 ・・・しかし、晴れて、台風の遠い影響で南風が入り夏のような暑さです。 ただ、気になるのは、8年前の台風19号と同じようなコースをとっていること。 私のふるさとでは、その時に瓦が飛んだとか聞いていました。 早速電話をしてみると、すごい風で、怖いとのこと。 被害が出なければという思いがよぎりましたが、企画取材を続行です。 パン屋さんを取材したのですが、80種類ものパンを同時進行で仕込み、焼くとのことで、 取材する側も、休む暇がないほどでした。 でも、今回も取材をお願いした店の店長さんが良い方で、 いろいろ丁寧にパンの作り方を教えてくれました。 「忙しくて申し訳ない」などと言われるのですが、取材で邪魔してる方が申し訳ないんです・・ 何度もお礼を言って、そこを後にして、次の場所へ。 今度は、そのパン屋さんで使っている水を求めて鉱山の跡へ。 地表から600mも潜ったのです。トロッコで30分。 途中撮影のため外に出ると、寒い〜。 外の気温は岩手にしては珍しく25℃だったのに対し、その中は10℃。そりゃ寒いはずだ。 そして、目的地に着くと、おいしい水がこんこんと湧き出ていました。 一般にも開放しているそうですが、取材だから入れるところもあって、 自分の企画とはいえ、放送に関わったからこそ・・・と改めて実感しました。 |